日本犯罪心理学会
会長挨拶
最近の日本は犯罪の増加によって、安全社会という信頼感が揺らいでいます。犯罪や非行は直接の被害者だけでなく、その周囲にいる多くの人たちに苦しみや悲しみを与えます。社会は法律や制度を作り、犯罪や非行の予防に努めていますが、犯罪・非行が人間の手によって行われ、家族や地域など集団との関係の中でその萌芽が生じることを考えると、その予防には心理学的な理解が不可欠と思われます。
犯罪は多くの人が関心を持つ事象なので、メディアにもしばしば取り上げられ、また、小説や映画などフィクションの題材にもなります。しかし、犯罪や非行についてはしばしば歪んだ見方が強調され、これによって偏見や差別が生み出されることもあります。犯罪・非行の心理を科学的に探求し、その予防と更生に役立てる必要があります。
犯罪心理学会には、現在、約1000名の会員が所属しています。会員の多くは、警察、法務省(少年鑑別所・少年院・刑務所・保護観察所)、家庭裁判所等に勤務している実務家で、犯罪・非行の予防と更生に実践的に取り組んでいます。また、大学などの研究機関に在籍する会員も少なくなく、研究機関と実務機関の連携によって犯罪と非行の心理学的研究が進められています。 そうした仕事の特殊性から,個々の事件についてコメントしたり,解説したりすることはできませんが,学会などでは,事例をまとめた形で統計資料として発表したり,新しい犯罪学理論を紹介したりしています。また,会員の関心も,犯罪捜査から犯行の心理,犯罪者の特質といったものから,犯罪者・非行少年の矯正,犯罪防止活動,被害者の問題など多岐にわたっています。 このホームページを通じて,犯罪心理学会がどのような活動をし,どのような成果を上げているかをお知らせし,犯罪や非行についての正しい理解を深めていただきたいと思います。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jacp2/society/sub01.html
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